２１日夕方、東京・小金井市でアイドル活動をしていた女子大学生がファンの男に刃物で刺され、意識不明の重体。警視庁は男を傷害の疑いで逮捕した。

　警視庁によると、２１日午後５時すぎ、小金井市本町のビルで、「男が女性を刃物で刺している」と１１０番通報があった。警察官が駆けつけると、アイドル活動をしていた
大学生の冨田真由さん（２０）が首や胸、背中など２０か所以上を刺されていて、意識不明の重体となっている。

　警視庁は、その場にいた住所・職業不詳の岩埼友宏容疑者（２７）を傷害の疑いで現行犯逮捕した。近くには折りたたみ式のナイフが落ちていて、岩埼容疑者は、
調べに対し「刺したのは間違いない。ファンだった」と容疑を認め、その後は黙秘しているという。

　冨田さんは２１日夜、現場のビルのイベント会場でライブを行う予定で、最寄り駅近くの防犯カメラには冨田さんの後をつけて歩く岩埼容疑者の姿が映っていたという。

　冨田さんのファン「しつこい男性がいるみたいなことは聞いたことあります。待ち伏せされていた時に電話番号を聞かれたのかな、
連絡先とか。何とかその後はタクシーに乗って逃げたらしいんですけど」

　冨田さんは今月９日、警視庁武蔵野署を訪れ、岩埼容疑者の名前をあげて、「ファンからブログとかに執拗（しつよう）な書き込みをされている」などと相談していた。
１９日にも相談があり、武蔵野署はライブ会場を管轄する小金井署に、「冨田さんから１１０番通報があったら対応するように」と連絡していたという。警視庁は、
動機や当時の状況を調べるとともに冨田さんからの相談への対応に問題がなかったか調べている。

　冨田さんは大学に通いながら、音楽活動をしていたという。

　冨田さんを知る芸能事務所の社長「すごくなんにでも一生懸命で、頑張り屋さんでした。大学に行ってるのでしっかりと勉強をして、それと並行して、自分で歌詞を
書いたり歌を歌ったりしていきたいということでした」

http://www.news24.jp/articles/2016/05/22/07330772.html