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中国でブーム「催乳師」　二人っ子政策の救世主になるか

中国の社会主義を如実に表す人口抑制政策として、およそ３５年間続いた「一人っ子政策」に終止符が打たれることになり、
第２子を生むことを認める「二人っ子政策」にかじが切られるのは周知の通り。そんななか、注目を集めているのが
「催乳師」なる職業だという。「高額収入も可能」などの広告も出ているというが、これが中国の救世主になり得るのか。

中国政府は来年から一部の省・自治区・直轄市で第２子の出産を認める新たな制度を施行するが、中国市民の
過半数は政策が撤廃されても第２子出産を望んでいないことが中国紙の世論調査で分かった。生活水準の低下などを
理由としている。中国青年報が１７日までに伝えた。

約３０００人の男女に聞いた調査によると、回答者の４６％が「第２子を考える」と答えたものの、５２％は「生活水準が
低下するので考えない」と回答。８７％は「第２子を安心して生むには十分な社会福祉政策が必要」と答えた。

とはいうものの、お金儲けに目ざとい中国では、二人っ子政策の発表後、すぐに新しい金儲けの方法が模索されている。
広東省広州市で、日本食料理店を営む男性（３９）が話す。

「バイトの女の子２人が『乳もみ学校に通うから辞めます』と申し出てきた。聞けば、催乳師になるための学校だという。
２人は『これからは催乳師の時代だ』と意気込んでいるので、快く送り出しました」

催乳師とは、母乳の出を良くするために、女性の乳房にマッサージを施すことを専門とする職業。２００８年の
メラミン入り粉ミルク事件以降、中国人による海外での粉ミルクの買い占め騒動が取りざたされているが、運良く
安全な粉ミルクが手に入ったところで、肝心の水も安全性が心もとない。

中国事情に詳しいルポライターの奥窪優木氏は「『やっぱり母乳が一番安全』という風潮が広がっているんです。
しかし、日本同様に“晩産化”が進むなか、母乳の出の悪さに悩む母親も多く、これまでも催乳師には一定の需要が
ありました。国を挙げての“官製ベビーブーム”が企てられ、さらなる需要が見込まれています」と語る。


続きます