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■「いいボクシング人生歩んだ」　亀田、笑顔でリング去る

　最終の１２ラウンド。挑戦者の亀田は、王者の河野と真っ正面からの打ち合いを挑んだ。

　パンチを浴びても、頭から突っ込むように前へ前へ。激しいパンチの応酬に、会場の米国のファンを興奮させた。

　日本選手初の４階級制覇を目指した戦いは、判定負け。２回に右ストレートを
顔に食らい、ダウンしたことなどが大きく響いた。 しかし、試合後、亀田は
笑顔を浮かべてリングを降り、 勝った王者をたたえていた。

　「河野選手も頑張って、いいファイトが出来た。楽しかった。 悔いが残らないように一生懸命に
やっていた。勝って辞めるのが きれいだろうけど、勝利の神様は俺にほほ笑まなかったな」。
引退は、試合前から決意していたという。

　２０１０年１２月にＷＢＡバンタム級王座決定戦を判定勝ちで制し、 日本選手初の
３階級制覇を達成。紛れもない実績はあるが、 一方で、マッチメイクに恵まれ、
ときには公平性を欠くような 判定勝ちもあったという批判も受けた。倒されないうまさはあった。
しかし、絶対的な王者、という印象は残していない。 それでも亀田は「３階級を制覇できたし、満足している。
いいボクシング人生を歩んだと思っている」。

　所属ジムの活動停止処分などの影響で、日本国内で試合が 出来ず、ここ数年は、
まともなボクサー生活を送れたとは いえないだろう。米国で一旗揚げる、と宣言していたが、
「もうボクシングがすべてじゃない」。今後の予定は 明らかにしていない。
２８歳。現役最後の戦いを終えた その顔は、赤く腫れ、両目のまぶたは膨れ上がっていた。

いかそ
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